仕事における真の成長とは? 若手社員の「成長実感」を育てる方法

2023年8月21日

若い世代の就労において、仕事における「成長実感」は重要なキーワードとなっています。
特に20代前半の正社員は、休暇の取得や人間関係、収入といった要素よりも、自己成長や社会貢献といった項目に価値を見出しているという調査結果が出ています*
就労の決め手として「自らの成長が期待できること」を意識する若者は年々増えています。また、企業の社会貢献活動に目を向ける傾向も、「パーパス(社会的存在意義)経営」への注目度が高まる中で顕著になっています。

本記事では、仕事における「成長実感」の重要性について探求し、若手社員のモチベーション向上と早期離職防止に向けた方策に焦点を当てます。

成長実感の意義とは?

「成長実感」とは、自身が実際に「成長している」と感じながら行動できる状態を指します。
これはたんなるスキルの向上だけでなく、自己肯定感や価値観の変化を含む、心の成長も含まれます。成長実感がある状態では、仕事へのモチベーションが高まり、企業へのエンゲージメントも増加します。

成長実感と成長志向の違い

成長実感は実際に成長してから感じることです。
一方で、成長志向は、成長の有無に関わらず心の状態をあらわす言葉です。成長志向があるからこそ、人は成長していくものですが、さまざまな経験を経て、気がつけば成長していたと気づくこともあるでしょう。仕事においては実際の成長を感じることが重要です。

成長実感の重要性

成長を実感することは、仕事に対するモチベーションを高め、エンゲージメントを向上させます。また、成長を実感できたことで、その状態を与えてくれた環境(職場)に対する満足度も高まる傾向があります。新しく入社した社員に必要な引き継ぎや教育を行い、まさにこれからという段階での早期離職は、職場全体にもダメージを与えます。若手社員の成長実感は組織の持続的な成長に大きく影響すると言ってよいでしょう。

「本当の成長」とは?

社会人の本質的な成長とは、技術面だけでなく、心の成長も含みます。
知識やスキルの向上だけではなく、価値観や思考法の変化が起きることが成長の証と言えます。
心の成長は目に見えづらく、時間がかかる面もありますが、それこそが個人の持続的な成長への道と言えるでしょう。

若手社員の成長実感を高めるために何を行うべきか

  • 心の成長にフォーカスしたフィードバック:
    管理者は、スキル面の上達だけに目を向けるのではなく、本人の価値観や思考法に鑑みてフィードバックを行うことが重要です。本人が自身の成長を実感できるように、適切なアウトプットと評価を提供することが求められます。
  • 自己承認の重要性を伝え、支援する:
    成長実感のきっかけは他者からの承認が多いでしょうが、実は自己承認が重要です。他者からの承認に依存してしまうと、自分自身の求めるタイミングで承認が得られないことに不満を抱くなど、不要なストレスを呼ぶことになります。
    管理者は、本人が自己肯定感を高め、他人の評価に左右されずに自らの力で成長を実感でき、また次の目標に向かって活動することができるよう支援する必要があります。
  • 管理者自身の成長:
    フォローする管理者自身も、心の成長を追求し続けることが大切です。管理者が自ら成長する姿勢を示すことで、部下も自然と成長への意欲を持つようになります。

まとめ

若手社員の成長実感を高めることは、組織の長期的な成長にとって不可欠です。
成長実感が得られる環境で働くことは、モチベーション向上とエンゲージメントの獲得につながり、早期離職のリスクを軽減します。
価値観や思考法の変化を含む心の成長にフォーカスし、自己承認の重要性を理解し、支援することで、若手社員の成長実感を促進しましょう。
また、管理者自身も心の成長を追求し、部下をサポートする一方で、共に成長していく姿勢を示すことが重要です。