アセスメントが後押しする
社内インストラクターのスキル強化と
教育レベルの均一化

中外製薬株式会社
営業人財マネジメント部 人財開発グループ グループマネジャー
石渡 純子 様

2024年3月19日

ご利用サービス

中外製薬株式会社は、医師の処方箋に基づいて使用される医療用医薬品の事業に特化した製薬会社です。革新性の高い新薬の研究開発に取り組んでいます。
営業人財マネジメント部では、新入社員からマネジャー層までの営業本部の人財育成を一元化し、MRに必要な知識やスキルのほか、階層ごとに求められる人財像に育成するための業務に取り組んでいます。

課題・背景

  • 統括支店所属の学術メンバーが2022年7月に本社所属となり、全国の学術教育を担当することになった。
  • 全国横断で質の高い教育を実施するためインストラクタースキルの強化と教育レベルの均一化を目指した。

支援内容

  • 学術メンバーが多く受講しているインストラクター養成講座(T3)の内容をもとにスキルアセスメントツールの開発・実施。
  • 客観的かつ公平なアセスメントを実施し、合否レポートのフィードバックを支援。
  • 従来のインストラクター養成講座を中外製薬様向けにカスタマイズして提供。
  • インストラクタースキルの均一化と質の向上の実現をサポート。

課題・背景

  • 【Q】どのような課題・背景がありましたか?

インストラクターの素養を4分野に規定、認定取得を必須に

全国の学術メンバーが本社所属となり教育を一元化したことで、研修体制が大きく変わりました。学術メンバーが各拠点にいながらにしてオンラインで全国のMRに一律な教育を実施できる環境が整いました。教育の充実を図ることを目的に、学術グループメンバーの必須レベルとしてのインストラクタースキル認定検定を行っています。

  • 【Q】ウィルソン・ラーニングを選んだ理由を教えてください

インストラクター教育の実績と高い評価が選定のカギ

インストラクター養成に定評のあるウィルソン・ラーニングさんにアセスメントを実施・評価してもらうことで、研修実施スキルの均一化が図れると考えました。アセスメントの定義・評価スケールの開発から実施・評価まで、しっかりとサポートしていただきありがたかったです。

支援内容

  • 【Q】導入にあたり苦労した点をお聞かせください

アセスメントの重要性が浸透するまで

受検者には非常に高い学術知識を持つ方や、さまざまなキャリアを積み重ねてきた方もいらっしゃいます。基本的にはみなさん前向きに取り組んでいただきましたが、中にはアセスメントの必要性を疑問に思う方もいらっしゃいました。

導入にあたり、学術グループのマネジャーと協力し受検対象者への説明を行い、アセスメントの目的やその重要性を理解してもらう必要がありました。

導入初年度は上長向けの説明会を実施するなど上長にあたるグループマネジャーと一緒に、学術グループメンバーのスキル向上につながる取り組みとして、進めることができました。

  • 【Q】導入してよかった点をお聞かせください

公平かつ納得感のあるアセスメントとフィードバックの実現

インストラクタースキルアセスメントは、2021年にアセスメント評価基準の定義・開発を行い、2022年夏に『オンライン研修アセスメント』を導入実施しました。

受検者が行う30分程度のオンライン研修にアセッサーが同席し、評価基準に沿ってアセスメントします。その後、合否結果と各スキルの発揮状況を記載したフィードバックレポートを作成し、合格者には認定証を授与しています。

今回、アセスメント評価基準の開発からウィルソン・ラーニングさんに支援してもらいましたが、インストラクターに必要な知識・スキル・マインドだけでなく、当社が求めるインストラクター像について理解してもらった上で開発を進めたことで、納得感のあるアセスメントスケールが作成できたと考えています。

評価軸の観点や加点・減点ポイントなど、実施前に入念な擦り合わせを行うことで、インストラクタースキルを客観的に評価し、公平性の保たれたアセスメントが実施できました。

また、フィードバックレポートは合否結果だけでなく、各局面におけるスキルの発揮状況や、受検者の現状の強みと改善点を理解し実践に繋げることができるように作成されています。
そのレポートとともにグループマネジャーから受検者にフィードバックしていただく際、どのようにフィードバックすれば良いのか、伝え方のポイントやコツをウィルソン・ラーニングさんからアドバイスしてもらえたのもよかった点です。

効果・成果

  • 【Q】どのような効果・成果がありましたか?

インストラクター同士が高め合い、研修の質向上へ

組織として必須の資格であることの認知が高まり、チームで自主勉強会を開いたり、お互いにフィードバックする機会も増えたと聞いています。
受講生の学習意欲を高めて学習効果を上げる工夫なども重ねられており、研修全体の質が向上されています。

「インストラクタースキルの強化」により受講生の知識・スキル向上に寄与できていると感じています。

  • 【Q】今後の展望についてお聞かせください

共通認識をもってより質の高い教育を継続提供していく

毎年、人事異動で新規に配属されるメンバーに対して、インストラクター養成講座を受講してもらい、一定のインストラクター経験を積んでいただいた後にアセスメントを受検する流れで、今後も継続できればと考えています。