自らの想い(WILL)を起点に社会的価値の高い新規事業アイデアをつくり、仮説検証行動を実践することで、実現可能性のある事業アイデアを創出する実践支援型のプログラムです。
プログラムの背景
組織が成長する過程では、安定成長してきた既存事業が衰退する前に新たな事業を立ち上げ既存事業と統合していかなければならない時期、フェーズ3(統合期)が必ず訪れます。
しかし、フェーズ3への移行には、フェーズ2(定常期)の成功パターンや行動様式、組織の構造が、新たな取り組みの妨げになってしまうことがあります。求められる組織や人材の特性が異なるからです。
組織は新たな事業を立ち上げていかなくてはならないフェーズ3であるにも関わらず、組織の文化や所属する人たちのマインドセットがフェーズ2のままの場合、次のような弊害が起きてしまいます。
- 失敗が許されない風土のため、課題提起や提案を控えてしまう
- 現状の仕事の枠組みにとらわれた思考、発想から抜け出せない
- 新しい発想が、短期的な成果や効率の面からつぶされてしまう
- 新規事業創造の経験がないためリスクを感じて足が止まってしまう
特に、アイデアを生み出し具体的な事業構想を確立するまでの事業創造の初期段階(アーリーステージ)において、大きな課題となっています。
プログラムのねらい
本プログラムでは、統合期に価値創造を起こすために必要な行動とマインドセットを学び、参加者一人ひとりが、個人の想いを起点とした事業アイデアを生成し、仮説検証を行い、事業イメージが曖昧な状態から、実現可能性のある事業アイデアとして形にしていくプロセスを実践的にサポートします。
期待される効果
こんな方におすすめ
プログラムの構成
標準開催期間 | : | 3~6ヵ月間(6ステップ) | |
形態 | : | オンライン/オフライン可 | |
推奨人数 | : | 15-20名 |
プログラムの焦点
価値創造を起こすためには、目指す未来に向けて自分自身をリードすること、つまり個人の想い(WILL)を起点に行動していくことが不可欠です。
「個人の大切にしている想い、自らを駆り立てる想いとは何か」からスタートし、「そのために解決したい課題や届けたい価値は何か」を明らかにし、「それを自社のビジネスとしてどのように実現するのか」という順で考えます。個人、社会・顧客、自社の3点の重なるところに、実現したい未来のビジョンを描き、新規事業のアイデアを創出し、実践の取り組みとしていくことに焦点を当てます。
プログラム前半では、個人の想いを起点とした事業のアイデアを社会的視座から生成し、フィールドワークによって社会や顧客にとっての価値を検証して実現可能性の高いプランにブラッシュアップしていきます。
プログラム後半では、ブラッシュアップしたアイデアを、自社の事業として実現する構想をまとめます。その際、構想実現までの道筋で必要となる行動やマインドセットを「価値創造実践者のリーダーシップ行動」から学び、アクションプランを検討し、事業構想のプレゼンテーションを準備します。
プログラムのゴールとして、事業アイデアをプレゼンテーションする場を設定し、次のステップへの承認を得て事業化への流れをつくります。この一連の活動を通じて、新規事業創造の初期のプロセスを体系的に実経験から学び、再現可能な行動様式の体得と実現可能な事業アイデアを創出することを目指します。
参加者の声:過去のアンケート/フォローアップ
- 自分のWILLを実際の事業にするためには何をする必要があるのかを考え、体感することができた。
- 新規事業創出に取り組むことで、外部の方と接点ができ、フィードバックを受けアイデアを形成、育てていく体験が学びになった。
- 自身の考えやアイデアがモヤモヤした状態から、明確な新規事業へと変えていく方法やノウハウを、行動を通じて学べた。
実践研究の成果より開発
本プログラムは、社会価値の創造を興す越境リーダーの実践研究と社会実装に取り組む「越境リーダーシップ」プロジェクトとウィルソン・ラーニングが共同で行った実践研究の成果をもとに開発したプログラムです。
ウィルソン・ラーニング ワールドワイド株式会社
ウィルソン・ラーニング ワールドワイド株式会社は、人材・組織開発の分野で、グローバル2000、フォーチュン500、各国の新興企業などを対象にコンサルティング・サービスを提供しています。常に社会の変化や市場のニーズを敏感に捉え、いち早くそれらに対応すべく、グローバルでより最適なサービスを提供できる体制を作り上げてきました。これまで世界50か国(30言語)でリーダーシップやマネジメント、営業力強化のプログラムを提供し、人材と組織の開発に関するお手伝いをしています。