【開催レポート】オンライン研修実施の落とし穴(1/13)

2021年1月19日

オンラインの研修実施に潜む落とし穴とは?

2019年末に新型コロナウィルス感染症が発見されてから、早くも1年が経過しました。日本でも緊急事態宣言が2度も発令され、ビジネスを取り巻く環境の変化も加速しています。現在も全国的にリモートワークが推奨されており、研修に関してもオンラインでの実施がようやく浸透してきました。

営業や研修をオンラインで行うことは移動時間の削減などメリット部分もありますが、今までのようにはいかないデメリットもまだまだ感じていませんか? オンライン研修も回を重ねてスムーズに実施できるようになっている一方で、研修の効果が薄れてきていると感じている方がいることから、私たちはまだまだオンライン研修の実施においては失敗や改善ポイントがたくさんあると思っています。

そこで当日は、27社30名様にお集まりいただき、研修をオンラインで実施した中ではまってしまった「落とし穴」についてお伺いしました。そしてもし「落とし穴」にはまってしまったらどう対応するのか、ウィルソン・ラーニング講師の加山が実体験を交えながらレクチャーをさせていただきました。

参加者のみなさまにはさまざまな悩みを抱えつつも日々試行錯誤をされているご様子をお話しいただきましたが、本レポートでは当日の様子を少しだけご紹介いたします。

オンライン研修の実施状況はどれくらい?

オンライン研修が浸透してきたといっても実際にどれくらいの企業が実施しているのか、みなさん気なるところかと思います。当日ご参加いただいた27社30名様に伺ったところ、すでに10回以上研修をオンラインで実施している方が約40%以上いることがわかりました。次いで4~9回、1~3回の実施という回答が続きましたが、実はまだ研修をオンラインに切り替えることができていないという方もいらっしゃいました。職場環境や研修内容によってはオンラインへの切り替えが難しいということは、研修のお手伝いをしている私たちにとっても大きな課題です。しかし、みなさんの反応から、「今後、オンラインを活用してどのようによりよい能力開発の機会を作るか」というキーワードは今年もホットトピックだということを感じました。そして、何度も実施していく中で、みなさん、うまくいったりいかなかったり、多くの経験をされてきているようです。では、果たしてみなさんはどんな落とし穴にはまっているのでしょうか。

参加者が最もはまった落とし穴とは!?

今回は3~4名でグループに分かれていただき、講師や企画を務めるみなさまの落とし穴にはまってしまった経験を共有いただきました。その中で多くの方が体験されたことを紹介します。

  • 回線の接続状態が不安定で、ストレスを感じる。
  • 参加者の顔色が見えず、一方的な研修になってしまう。
  • 時間感覚がわかりにくい。集合研修より時間の経過が速く感じる。

いかがでしょう。共感できる体験談はありましたでしょうか。10回以上実施している企業も多く参加されていましたが、やはり受講環境における回線の不安定さや、受講者の顔が見えないことへの不安やストレス、また集合研修のようなスケジュール通りに進まないストレスが講師のみなさまを悩ませているようです。

講師にストレスがかかっている状況下では、受講者の集中力が続かず研修の効果は半減してしまうことは想像が容易ですね。では、このような落とし穴にはまってしまった時、またはまらないようにするためにはどのように対応をすればよいのでしょうか。

オンライン研修に潜む落とし穴は3つ

ウィルソン・ラーニングでは、みなさんがはまってしまった落とし穴は

  • 環境
  • 講師
  • 設計

の3つのポイントに分けることができると考えています。
前述の「回線の不安定さ」はイメージしやすいと思いますが、「回線の接続状況」は受講者側にとっても講師側にとっても、まさに「環境」における落とし穴と言えます。

オンラインで研修を行っていると、受講者がいなくなったり、画面が固まってしまったり、ハウリングしたりすると受講者はもちろんですが、講師も気になって話を続けられなくなりますよね。しかし、これは主に受講者側の問題であり、ネットワークプランはすぐには変更できないし、どうしようもないことだとあきらめていませんか?

いいえ、あきらめる必要はありません。もちろん、ネットワークプランの変更を検討することも対策のひとつではありますが、お金も時間もかかってしまいます。しかし、実はもっと簡単に対応をすることができます。

それは事前に受講環境を確認しておくということです。

事前に講師が受講者の接続環境を確認しておくことで不安定さやハウリングしやすい場所だと気づくことができれば、受講場所を調整することで落とし穴を回避できるのです。また、スマホやタブレット端末をバックアップデバイスとして用意することで、デバイスの不具合が発生して回線が途切れてもバックアップデバイスから引き続き受講することも可能になります。スマホでも画面拡大ができるので、不具合の調整の間であれば意外としっかり聞くことができます。

このように講師側だけでなく受講者も含めて「環境」の準備をしっかり行うことで、環境面での落とし穴については回避することが十分に可能です。普段の集合研修においても、事前の準備を入念にされていると思いますが、オンライン研修においてはさらに入念に事前準備をすることが、そしてその準備は講師だけではなく受講者にもしてもらうことでより効果の高い研修を実施できるようになります。ぜひ、お試しください。

本セッションでは、「環境」以外にも「講師」「設計」の落とし穴を回避するためのTipsをいくつかご紹介させていただきました。内容についてご興味がある方は、当日の資料をダウンロードいただけますのでご参照ください。

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