同じ業務、同じ年次など、仕事上の環境が同じであるにもかかわらず、ある人は目に見えて成長し、ある人は停滞している、という状況はよくあります。
組織のためにも、本人のためにもなるべく大差なく成長をしてほしいところですが、なぜこのような違いが生まれるのでしょうか?
仕事で成長する人と成長しない人の違いについて、7つの観点で見てみましょう。
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1. ゴールを目指すか、迷走するか
成長する人は、仕事において「どのような状態になっていればよいのか」という具体的なゴールを設定します。目指す状態がわかっていれば、自分のやるべきことの整理ができます。そこから具体的なタスクに落とし、行動していくことができます。
ゴールイメージを明確にしないまま仕事を進めてしまうと、やるべきことが取捨選択できず、ムダも多くなり、結果として迷走してしまいます。
2. とにかく手をつけてみるか、尻込みするか
成長する人は積極的に新しい課題に挑戦します。大きなもので言うと、新たなビジネスプロジェクトを引き受ける、自分が未開拓の分野に研究を始めるなどですが、小さな業務であっても「知らないことをやってみる」ことに怖気づかず、まずやってみようとします。
多角的に検討することは重要ですが、未知の領域に対しての警戒心から動く前にあれこれ考え過ぎてしまうと、ただ時間を浪費し、行動への一歩を踏み出す機会を逃してしまいます。
3. 仕事の中に意味や面白みを見出すか、単なる作業と思うか
仕事の中には、事務作業やルーティン業務など、地道な作業もあります。しかし、成長する人はそういった作業に対して「単純でつまらない」と思わず、その中に楽しみや意義を見出す傾向があります。たとえばデータ整理の業務であれば、関数やマクロ機能を使って効率化するなど、常に新しいアイデアを発見したり、問題解決に成功したりすることで、仕事そのものにやりがいを感じます。
一方、仕事を単なる一つの作業としてとらえ、やるべきことをただ消化するだけの人は、深い学びや成長への機会を逃しており、熟達することはあっても次のステージへ進みづらいでしょう。
4. 失敗から学ぶか、失敗から逃げるか
成長する人は失敗から学ぶ能力を持っています。新しい試みで成果が出なかった場合にも、それをよい経験ととらえ、原因を分析し、次の機会に向けてなんらかの改善点を見つけることができれば、成長につながります。
しかし、失敗した際のリスクを取りたくない、結果の見えない試みは危険だ、などと考えて挑戦を回避していると、いつまでも学ぶことができません。
5. 他人をうまく頼るか、頼らないか
成長する人は他者に頼ることを恥ずかしがりません。自分にないスキルを持つ同僚に協力を求めるなど、全体技術を向上させます。
「まず自分自身で考える」という姿勢は褒められるべきものですが、他人を頼ることを避け、すべてを自分だけで解決しようとしてしまうと視野が狭くなり、自分の枠を超えることが難しくなります。
6. 継続的な学習を行うか、行わないか
成長する人は継続的に学びます。新しい業界動向を追跡したり、新しい技術を習得したり、新しい言語を学んだりします。また、前述のように、日々の仕事や失敗からも学ぶことを怠りません。
一方、新たなトピックや技術の学習をおっくうがって、既知の領域にとどまってしまうと学びや成長が停滞してしまいます。
7. フィードバックを求めるか、避けるか
成長する人はフィードバックを求め、それを強みの強化と改善の機会とします。上司や同僚からの評価で自身の強みや弱点を知り、対策を考えます。
フィードバックを避け、自分のパフォーマンスを客観的に評価したがらない人は、耳の痛いことを言われずにすむかもしれませんが、自分自身を知る絶好の機会も逃してしまいます。
まとめ
何を選び、どう行動するかによって、人の未来は変わっていきます。個人が成長するかどうかは、実は誰かに規定されることではなく、自ら選択し、決めることです。
成長のポイントとして、目標設定、まず行動する勇気、仕事への意味付け、失敗からの学び、他人の力を借りること、絶え間ない学習、そしてフィードバックの受け入れを挙げました。これらを日々の生活に取り入れてみましょう。また、あなたがメンバーの成長を見守る立場であれば、各項目を仕事の中で取り入れられるよう意識してみてはどうでしょう。
日々出会う深い学びや成長の機会を無為なものにせず、自分のものにすることができれば、新しい世界が拓けることは間違いないでしょう。
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