[ウェビナーレポート]「なる前」の育成がポイント!本当に役に立つ施策とは?
どうする「管理職手前」の育て方

2024年8月29日

本記事は、2024年7月24日、『どうする「管理職手前」の育て方 ヒアリング調査の結果を共有!』 と題したウェビナーのサマリーレポートです。

ポイント

(以下ダウンロード資料にてご提供)

「多くの新任管理職がステージチェンジに苦労している。何かできることはないか」という声がきっかけ

企業の育成担当者より、以下のようなお悩みをよく伺います。

  • ステージチェンジに苦労している新任ラインマネジャーが多い。なかなか能力発揮ができていない
  • 課長層に業務が集中している現状。本人が新たに学ぶ機会も、後輩や後任へアドバイスする余裕もない。そのため、部下との相互の学び合いが進まず、新任課長が孤立してしまっている
  • 管理職候補生の人材プールに苦労している

私たちは、人材育成の責任者の皆さまとお話をする中で、「管理職になってからではなく、なる手前の学習機会の少なさや経験を積む機会の少なさが問題の原因になっているのではないか」という仮説を立て、「管理職手前層の育成」に関する弊社顧客へのヒアリング調査を実施しました。ウェビナー当日は、その結果報告をさせていただきました。
本レポートではその一部をご紹介します。皆さまの今後の育成施策検討のヒントになれば幸いです。

  • 内容:各企業内での「中堅層~管理職手前の層に向けての取り組み」に関するヒアリング
  • 調査方法:オンラインもしくは対面
  • 調査時期:2024年5~7月
  • 調査実施企業数:25社(製造、金融、化学、製薬、IT関連)
  • 質問内容:
    1. 新人~3年目までの若手研修以降、管理職(ラインマネジャー)未満を対象とした能力開発施策を実施しているか?
    2. 施策取り組みの内容
    3. ハイポテンシャル人材(特に管理職未満に限定)に対する取り組みの実施有無

調査対象層に対する取り組みはほぼ全社が実施

若手階層別研修が終わり、ある程度1人で仕事ができるようになってから、部下を持つラインマネジャーになるまでの「中堅層・プレマネジャー」層に対して、25社中24社が何らかの取り組みを実施していました。
24社のうち2社は、事業部で予算を持って取り組みを行っていましたが、他の回答企業においては、人事・人材育成部門が取り組みを主導しているということでした。

取り組みパターンは、階層型と自己選択(手上げ)型、あるいは両方の組み合わせ。
私たちは「自己選択型が増えているのでは」という仮説を持っていましたが、実際には階層の数についてバラツキはあるものの、階層型を採用している企業が最も多い状況でした。
中には、中堅層に対する階層別研修を一時期廃止したものの、エンゲージメント向上や自部選択型を有効活用してもらうためという位置づけで、再開している企業もありました。

キーワードは「キャリア関連の取り組み」「ポータブルスキル」「成長のためのフィードバック」

ヒアリングさせていただいた多くの企業に共通する取り組みというのはありませんでした。ただ、実施の背景や目的としては共通キーワードが出てきました。「キャリア関連の取り組み」「ポータブルスキル」「成長のためのフィードバック」の3つです。

業務をこなすことでいっぱいになっている中堅層に対して、離職防止やモチベーション維持の目的も併せ持つ取り組みを意識している企業が多くありました。「成長実感」や「個人の目的意識」にフォーカスし、内省を促すような取り組みを実施しているという声も聞かれました。

また、社内だけでなくどこでも通用する、いわゆる「ポータブルスキル」を強化する施策を取り入れている企業も多く、問題解決に必要な思考力やコミュニケーションスキルへの取り組みが見られました。

ラインマネジャーへの助走期間には「人のマネジメント」を先取りして提供

部下を持つ管理職には、「ビジネスマネジメント」と「ピープルマネジメント」の両面が求められます。
「ピープルマネジメント」については、実際にマネジメント職になってみないとわからないこともありますが、プロジェクトチームに参画する、プロジェクトの中でまとめ役をやってみる、後輩指導を担当するなど、管理職になる前に経験を積んでおけることもあります。これらを意図して機会を提供している企業も見られました。
その他、実際の現場の問題解決や価値創造に取り組むプロジェクト型の施策にも多くの企業が取り組んでいました。

資料をダウンロードして詳しい調査結果と続きを読む

「中堅層~管理職手前の層」に対してウィルソン・ラーニングが支援できること

今回の調査で見えてきた「中堅層~管理職手前」の助走期間に対して、ウィルソン・ラーニングがご提供可能なソリューションをご紹介します。

  1. リーダーシップエッセンスの探索ワークショップ:
    自分自身のリーダーシップのあり方を内省し、「リーダーシップエッセンス」を探求する機会を提供しています。
    非常に重要であるにもかかわらず、エッセンスを磨くことに対して、私たちは時間とエネルギーを割くことを怠りがちです。
    磨き続けることが大切な「エッセンス」に対して向き合うことを早いタイミングで行うことはとても価値があると考えています。
  2. チームビルディングワークショップ:
    チームを作るための基本的な考え方を学び、実際のアクションについて考える機会を提供しています。自分が作りたいチームのビジョンを言語化することも重視しています。
  3. 価値創造リーダーシッププログラム:
    挑戦する人材や価値創造人材の育成を目指すプログラムです。挑戦者と支援者をともにサポートするプログラムを通じて、組織の挑戦文化を育てています。

ここに記載されたプログラムに限らず、目的に応じたカスタマイズ提供も可能です。ご興味のある方は、ぜひ、お問い合わせください。

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