ビジネス環境が目まぐるしく変化し、社員に求められる知識やスキルが増大していく中、教育・研修部門―特に社内インストラクターの役割がますます重要視されています。そこでは知識の一方向の伝達ではなく、参加者に応じた柔軟な進め方でモチベーションを高め、深い納得を得ることにより、参加者が実務において効果を発揮することが求められています。参加者が深い納得を得ることにより、実務において効果を発揮できるようにするインストラクターが求められています。
「T3 プロフェッショナル インストラクター」は、参加者に気づきを与え、学んだことの活用を支援する、価値あるインストラクターを養成するために、多くの企業で講師のスキル強化プログラムとしてご利用いただいています。
プログラムの焦点:何を修得するか?
「T3 プロフェッショナル インストラクター」は、行動科学・心理学に基づいて参加者の心理を理解し、効果的な学習環境を作り出し、学習意欲を高め、安定したインストラクションを繰り返すことができるようになるためのスキルを修得することを目的として作られたプログラムです。
インストラクションに関わる要素を、コースの実施前/実施中/実施後の時間軸とインストラクター自身/参加者/コース内容という枠組みで整理し学ぶことで、条件を問わずパフォーマンスを最大限に発揮できる「プロフェッショナルなインストラクター」としてのスキルを体系的に身につけます。
プログラムの方法論:どのように修得するか?
T3では実際の担当コースを演習の題材として扱い、実践的なスキル修得を行うことで、担当コースの提供品質向上に直結するようにデザインされています。コースの冒頭で行うウォーミングアップロールプレイで自分のインストラクションをビデオ映像で客観的に観察、さらに最後の総合ロールプレイと比較することにより、自分の修得度合をコースの中で把握します。また、各学習単位ごとに、インストラクションマップ(学んだスキルを自分のケースに応用するための計画ツール)を作成していくことにより、自分のやり方を多角的にブラッシュアップし、完成度を上げていきます。
キーワード
プログラムの構成
標準開催期間 | : | 3日間 | |
形態 | : | 8名以下の少人数によるセミナー | |
教材 | : | ワークブック、学習のてびき、インストラクションマップ、フリップチャート | |
参加対象者 | : | 初~上級の社内インストラクター、インストラクター指導者および管理者、人材開発担当者 | |
事前課題 | : | 現在担当している、または担当予定のコースの選定とロールプレイ用資料の準備 |
プログラムの展開
- 学習項目と主な内容
- インストラクションの基本(プロのインストラクターとしての基盤となる考え方): 学習前に自分のやり方をビデオ撮影します。そして、インストラクターとして知っておくべき2つの学習スタイル、インストラクターとしての能力、成長の過程などを学びます。
- 実施前:インストラクター/参加者/内容: インストラクター自身の信条、参加者にとって最適な学習環境、また参加者が納得する内容の説明の仕方について、どのような準備が必要かを学びます。
- 実施中:参加者/インストラクター/内容: 参加者の学習意欲を高める方法、インストラクター自身の自己管理の方法、そして論理的でわかりやすいインストラクションを行うために必要な要素を学びます。
- 総合ロールプレイ: 学習した内容にそってロールプレイの準備をし、実施します。そして、学習前に行ったロールプレイと比較し、変化を確認します。
- 実施後:インストラクター/参加者/内容: 実施後に、振り返りを行うことが重要な成長機会となることを学びます。
期待される効果
参加者の声:過去のアンケート/フォローアップより抜粋
- インストラクターとしての心構えから運営に関する留意点まで、非常にうまく構成されていて実践的でした。(ビルメンテナンス/技術教育)
- インストラクターの心理と参加者の心理を体系立てて学ぶことができ、今まで無意識に行っていたことが論理的に整理できました。(生保/代理店教育)
- ビデオで撮影されるのは緊張しましたが、自分自身を客観的に見ることができ、強み/弱みがよくわかりました。また、参加者同士のフィードバックもあり、ありがたかったです。(総合電機/営業教育)
- 自分のコースで行った2回のロールプレイが有意義な気づきを与えてくれました。一部は「もうできる」という自信になりました。(IT/人材開発)
- 自分のコース運営のよいところと悪いところがわかり、改善するためのスキルが修得できたので大変満足しています。(重電/技術教育)
- 今まではインストラクションというと“緊張”という感じでしたが、今は「やってみたい」と思えるようになりました。(通信ネットワーク/人事)
- 講義の上達は事前準備・実行・振り返りを繰り返すに限ります。今後も忘れずにがんばってください。(事務機器/上司からT3参加者へのコメント)
ウィルソン・ラーニングの他のサービスと同様、これらの内容は、貴社を取り巻く状況やビジネス上の優先課題を反映する形でカスタマイズしたり、貴社のパフォーマンス・マネジメントのプロセスに組み入れたりすることができます。
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ウィルソン・ラーニング ワールドワイド株式会社
ウィルソン・ラーニング ワールドワイド株式会社は、人材・組織開発の分野で、グローバル2000、フォーチュン500、各国の新興企業などを対象にコンサルティング・サービスを提供しています。常に社会の変化や市場のニーズを敏感に捉え、いち早くそれらに対応すべく、グローバルでより最適なサービスを提供できる体制を作り上げてきました。これまで世界50か国(30言語)でリーダーシップやマネジメント、営業力強化のプログラムを提供し、人材と組織の開発に関するお手伝いをしています。